以前にも書いた「大空港」のお話。
ついに「日本映画専門チャンネル」で放映開始されました。
全78話なので長丁場だけど、がっつり視聴していこうと
思います。
それにしても78話って1年半以上！。
いまだったら6クールちょっと。。。シーズン6まで続いた
ことになります。
前回のブログでも触れましたが、作中で殉職する刑事が
多いのはおそらく俳優さんのスケジュールor契約の
都合だったと思います。
改めて見ると、このドラマは初期の頃は
「鶴田浩二様劇場」
だったのだな～と改めて思うのです。
上司であるにもかかわらず、独善的な行動をとるし
鶴田様演じる加賀警視自身が特攻隊の生き残りである
エピソードが出てくるだけでなく、劇中も命がけで
無鉄砲な行動をします。
銃口を向けている犯人に、東映の任侠映画時代そのままに
お説教しながら徒手空拳で向かっていく加賀警視。
どんなに至近距離になっても、犯人の撃つ弾は当たらない。
そのまま加賀の勢いとお説教で犯人が泣き崩れて確保。
拳銃を持った凶悪犯に向かって浪花節で確保できるのは
加賀警視、もとい鶴田浩二様。。。あなただけです＾＾；
いっそのことスーツよりも着ながしの方が説得力あるかも
しれません(よせｗ
説教臭いけど女性には優しい加賀警視は鶴田浩二様の
「昭和の硬派なキャラ」
そのまんまですね。しかも女性にもてるし。。。
それに比べると緒形拳さんや中村雅俊さんの立ち回りは
今だったら完全にセクハラ・パワハラもんですｗ
ちなみに紅一点キャラには、2時間ドラマの女王になる前の
片平なぎささんが演じてます。
岡本富士太さんはGメン75降板後のレギュラーであり
高岡健二さんは「二人の事件簿シリーズ」の後の出演で
「刑事スタスキー＆ハッチ」のハッチ刑事の声も当てて
ましたね。
このように加賀警視の部下の方々も個性的な
「昭和のごっつい俳優さん達」
が揃ったドラマなのですが、肝心な所は加賀警視が
持っていくという終わり方なので、そういう所が
「鶴田浩二様劇場」
たる所以です。
もっとも同じ時代に放映されていた天知茂様主演の
「非情のライセンス」
も似たようなものでしたがｗ
それにしても、昔のフジテレビは良いドラマ作ってましたね。
製作に「松竹」が入っていることから、映画製作のスタッフが
「こだわりの作品」を作っていたのだと思います。
ちなみに「シネフィルム」を使っているので、作品のカラーが
「昭和の映画」っぽいのも当時の活動屋さん達のこだわりだと
勝手に思ってますｗ
あと、「砂の器」や「鬼龍院花子の生涯」の音楽を手がけた
菅野光亮様の劇伴が大好きです。
夭折されてしまったのが悔やまれます。
成田空港もオープンするまでに色々揉めたり
第二次世界大戦の終戦から30数年経ってましたが
まだまだ戦争の傷は残っていた昭和後期の国際空港
を舞台にしているというコンセプトから、今どきの
刑事ドラマにはない緊張感のあるストーリーを
展開している秀作「大空港」。。。おすすめです。
了
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