結論からいうと
「やり直しをするのに今よりもお金がかかるから。」
「昔の監督や大御所俳優は尋常でない厳しい態度で仕事をしていたから。」
ということではないかと私の独断と偏見で思う訳で。。。
気がついた事なのだけど、役者がセリフを噛んでいてもNGにせず
そのまま通しているシーンが結構見受けられた。
もちろん主役の平様は一切そういうことはないのだけど、噛んでいる
俳優さんは大体共通していた^^;
その時の監督の考えは分からないけど、今の時代だったら「NG大賞」
系のバラエティ特番のネタになってもおかしくはない。
考えられるのは
・フィルム代が高いので、そのまま流した。
・そのセリフを噛む役者が余りにもNGを出すので諦めた。
・元々舞台と同じく「一発録り」を前提としていた。
といった所である。
考えてみたら、キャスティングされている俳優さん達は当時すでに
大御所であった俳優さんが多いので(故・山崎豊子先生のお話は
重厚な演技が必須なので必然的にそうなるかと^^;)
現場のプレッシャーも相当なものだったと思う。
特に大門社長を演じた故・若山富三郎”先生”については、様々な
エピソードがあるらしい。
その点については柳沢慎吾さんのもはや「漫談」になっている
このエピソードが顕著である。
また「不毛地帯」は貿易商社を舞台にしたお話なので海外ロケも
多かった。そういう意味ではドラマ製作の予算がキツかったのは
想像に難しくない。
そういった「裏の事情」が分かってくると、昭和の映画や
ドラマは益々面白くなってくる。
そういえば以前の記事でも触れた
松田優作様も撮影現場ではかなり厳しい人だったらしい。
よく出演していた村川透監督作品のハードボイルドアクション作品に
表現されていた「青い映像」が彼に合っていたのも、現場がピリピリ
しまくる位の強烈な彼のこだわりの演技と「青の冷たさ」がシンクロ
していたからではないかと思う。
今の時代に監督と現場で演技の事で大げんかしたり、演技への
ストイックさで現場をピリピリさせる俳優っているのかな~と考えて
みたら、おそらく「相棒」の水谷豊さんが思い浮かぶ。
でも今の時代はあまり露骨にやるとメディアやネットでバッシング
されるので、きっと形を変えているとは思う。
なお、最近知ったのだが職員さんを使った独特の世界で長年
「すべらないCM」を輩出している「関西電気保安協会」だけど
実は撮影時に監督が出演する職員さん達にわざと怒鳴って現場を
ピリピリさせて職員さんをビビらせた上でカメラを回すらしい^^;
真面目な職員さん達にとっては不憫な話である。
でも。。。不謹慎だけどむちゃくちゃ面白いんだなこれが(笑)
了
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