例によって例の如く「私の友人H」のお話。。。
H君は半月に1回、勤怠報告を派遣元の会社に行っている。
ちなみに彼の仕事はIT系。さぞやインターネットを使った
ハイテクな勤怠システムを使っているのだろう。。。
だがしかし、しかし駄菓子。。。
H君の勤怠報告は未だに
「手書きの用紙をFAX送信」
である。
おそらく派遣先上長の捺印及び署名処理が必要であるから
現行の形になっていると思われるが、だったらせめて
スキャンしてイメージ画像をメールで送るなりにすれば
まだハイテクっぽいのだが、派遣元会社で多分
「FAXーOCRシステム」を導入しているので変えられない
のだろう。
※OCRは読み取りエラーが多いから、結構修正入力に
手間がかかるのだがーー；
今回もH君は勤怠報告をする為、派遣元にFAXにて
送信しようとしていた。
だが彼は複合機の操作パネルを前にして、ある事を
失念していることに気がついた。
「あれ？ここってゼロ発信だったっけ？直通だったっけ？」
会社のFAXはボタン電話機と同じく社内の電話交換機
を経由している場合は、外線発信するときに「０」を
最初に押す(ホテルの部屋の電話機と同じ)だが会社によっては
交換機を通していない場合がある。その場合は一般家庭と
同じくそのまま電話番号を入力するのだ。
Ｈ君は職場の同僚や上司にゼロ発信の有無を聞いてみた。
だがしかし、しかし駄菓子。。。
その場にいた７，８人の社員全員が答えられなかった。
「ファックス使ってないからな～～」
何人かの社員は苦笑いしながらそういったそうな。
結局H君はうろ覚えの記憶を信じて、ゼロ発信で
送信してなんとかうまくいった。
もっとも、送信が正常に出来ているかの確認を
複合機のパネルで確認するのに相当手こずった
らしいが。。。
会社でも家庭でも
「なんかの時に残しておく」
というものは大概使われない。
私が子供の頃は、テレックスという通信端末が
新聞社や大手商社にはあったらしいが、今では
全く見る事はない。
一般家庭では、パソコンやスマホはあっても
ファックスやプリンターは無いということが多い。
画面表示が進化して、昔は
「印刷しなければ分からない」
ことがだいぶ解決するようになり
またコンビニの複合機で印刷出来るように
なったことも影響しているのだろう。
だがしかし、しかし駄菓子。。。
これが会社となると当たり前のようにプリンターと
ファックスはセットで置いてある。
プリンターは会議資料としての必要があるので
わかるが、FAXの使い道はもはや殆どメールで賄って
いるのに、未だに残っている。。。
おそらくこういうのは「横並び体質」の強い
日本人は、影響力の強い大会社が
「我が社はFAXを使いません」
って宣言したら変わるのかもしれない。。。
そうなると今はまだ
「FAXを使ってなくて操作を知らないオトナたち」
であるが、今後は表題にも書いたとおり
「FAXを知らないオトナたち」
が出てくるかもしれない。
ん、待てよ？
もしかしたら私が生きているうちに
「パソコンを知らないオトナたち」
も出てくるかもしれないな。。。
了
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