疑問は持ってもその物事の善悪や損得
バカか利口かという
「2極の答え」
を出そうとなんて考えないこと。
そして
「絶対理解しよう」
となんて思わないこと。
昔の事なんだから理解が出来ないのは当たり前。
さらに言うと、たとえ思想や意味を理解しても
現代でそれをそのまま実践しないこと。
東洋占星術の調べ物していると
「男尊女卑」「年功序列」「お上に逆らうな」
とも取れる理論やお説教がいっぱい出てくる。
また西洋占星術とて「土のグループ」は
序列では下に見られていたり、インド占星術は
まさに「カースト」が反映されていると
言われている。
占いというのは生まれた時代や国の
「当時の良かれ悪かれの文化や風習」
を踏襲して形成されているのだ。
※誤解があったらスマソｍ（＿＿）ｍ
なので、現代では理解出来ない理不尽な
意味合いにだっていっぱいぶち当たるのは
当たり前のことなのだ。
例えば四柱推命の変通星で
「偏官」
というのがある。
これは象意(占星術上の例え)として
「偏業でのし上がる」
という意味がある。
つまりヤクザ・警察官といった
「時に自身に刃を向ける位の精神が必要な仕事」
をする人となる。
でもね、今は「職業選択の自由」が当たり前の
時代なのだし、例え紋切り型な同業者に勝手に
占われて
「辰巳空亡で偏官が中心星なんだな～
あんた占い師に向かないよ。」
とかこっちが聞いてもいないのに言われても
占い師をやめる必要はないのだ。
そもそも似たような思想の人しか集まらない世界
だったら、占術の世界はとっくに陳腐化し終わって
いたと思う。色んな考えが出てこない世界は活性化
せず硬直化していくからね。
「さっぱり理解出来ない！」
「バッカじゃね～の！」
あなたが様々な”昔の事”に携わる上で先ず思うこと
はそういった感情かもしれない。
そう思うのも仕方がないだろう。
私も最初はそうだったから。。。
特に文学や演芸の世界、そして世襲の世界といった
所ではこういう事は多々あるし、前出のとおり
占星術の世界なんて
「理解が困難なことのかたまり」
だから。
だがしかし、しかし駄菓子。。。
昭和のプロレスが
「両者リングアウト」や「反則負け」
という”お約束”でうまく廻っていたように
昔の人達の行動や言動が今の人達には
理解出来ない考えや思想で形成され循環している
ことはよくある話である。
例えば。。。
水戸黄門の
「葵の印籠」
や
暴れん坊将軍の
「代(よ)の顔を忘れたか」
の問いかけで悪者達がひれ伏すという
外連味たっぷりな展開なんて
実際はありえないだろう。
あれとて昭和のテレビマン達がドラマを作る上
で考えた
「空想からのマンネリズム」
だけど、お茶の間の視聴者たちになぜかすんなり
入ってしまったのは
「勧善懲悪」
のプロセスやストーリーが視聴者が求めていた
「日々の心の浄化(カタルシス)」
と合致したからだろう。
ま、この辺の話はいずれまた書く。。。
過去の事を良いか悪いかとか損か徳かといった考えで
論じても、その時に生きていた人達の気持ちは分からない。
そして当然のことながら
「過去の行い」は変えられない。
私も「好きな昭和」と「嫌いな昭和」はハッキリしている。
そしてそれは対象が過去である限り、事実は変わらない。
でも「見方」は変えられる。
そうすることで多面的に物事を考えられるのだ。
ちなみに私の「嫌いな昭和」の代表は
「第二次世界大戦」
である。でもそれを否定はしない。
なぜならそれは「私がリアルに生きていない過去」だからだ。
そして過去を否定・冒涜することは先人達の冒涜にも
なりかねないのだ。
「温故知新」は決して過去の古い事を全肯定や全否定すること
ではないと私は思ってる。
「先人からのヒント」と考えれば 、感情が先走った
「さっぱり理解出来ない！」
「バッカじゃね～の！」
という気持ちも少しは変わるかもしれないのだから。。。
了
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