Facebookの投稿から以下の記事にたどり着いた。
お恥ずかしながら、わたしはこの
「没イチ」
という言葉をこの記事で初めて知った。
そしてその意味を知ってとても悲しくなった。
なぜなら、この言葉には
「亡くなった配偶者に対する思いやりが全く感じられない」
からである。
「×(バツ)イチ」という言葉があるが、これは生きている
同志の夫婦が協議の上で婚姻関係を解消することである。
これはどちらかが「その言葉はNoだ」ということが出来る。
つまりその言葉を拒絶したり、訴えることができるのだ。
だがしかし、しかし駄菓子。。。
「没イチ」という言葉にそれはない。
なぜなら相手は亡くなっているからである。
残念ながら「死人に口なし」なのだ。
相手方がどんな意味であれ、その言葉を使っても
鬼籍にはいった配偶者は拒絶も抗議もできない。
さらにいうと亡くなった人は「没イチ」以上には
当然のことながら数は増えない。
つまり、この言葉はとても一方的であり、死者の思いを
冒涜した言葉なのだ。
人間が生きているのは、今生きている人間達だけの力ではない。
すでにこの世にいない先人達が築き上げてきた世界が礎に
なっている。
「死」というのは、決して軽んじることは出来ないし
今生きている人も生き物も、いつかは必ず死ぬのだ。
この「没イチ」という造語は、残念ながら
「今生きている人だけに向けている一方的な造語」
だと思う。これがとても悲しいのだ。
そもそも「数字でカウントする」ことに何の意味があるんだ？
私が今一緒に暮らしている三毛猫の「埜愛」が亡くなった時に
私のことを「ロス１」とかふざけたことをいう奴がいたら
私は自分が死ぬまで絶縁にするだろう。
心ない人から見れば数字のカウントなのかもしれないが
人や生き物の命をそういう見方にする人は
「人でなし」
だと私は思う。
自分が生きて行く為に、死者に心を引っ張られてしまう事を
避けたい気持ちは分かる。
だがしかし、しかし駄菓子。。。
あなたが先立たれたその配偶者に少しでも愛があったのなら
言葉は選ぼう。使う言葉ひとつで時には
「死者に鞭打つ」
こともあるのだから。。。
どうせマスコミが祭り上げた言葉にのるならこんな感じで。。。
没イチ？その言葉に愛はあるんか？
ま、これもあまりリアルに使うと揉めるけどね。。。
埜愛「お前、またアタシを無断でダシにしやがったな」
あ、す、すんませんｍ（＿＿）ｍ
埜愛「お前、アタシへの愛はあるんか？」
は？
埜愛「お前とアタシ、どっちが没イチになるかにゃ」
え～と、姫と私は育ての親子関係だよ！
埜愛「ふにゃ？。。。テヘペロ」
了
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