その昔、昭和の喜劇王と呼ばれた榎本健一さん
という方がいた。
彼の愛称「エノケン」は日本中に知れ渡って
いたらしいがインターネットは愚かテレビもない
時代である。
偽者達がいっぱい出回っていたのだ。
「エノケン一座」ならぬ「エノケソ一座」という
パチモンが全国を回っていてもそれを警鐘する
術が新聞やラジオ以外にはなかった時代だった。
駄菓子菓子。。。
偽者は所詮偽者である。
パチモンの方々は本物のエノケンさんがこの世を
去ってからは暗躍することも出来なくなった。
今の時代はものまね芸人さん達が花盛りだが
これはテレビやインターネットでの力が大きい。
「本物」と「偽者」
これらが明確になることで共生し相生している。
一つの文化として成り立っているのだ。
ものまね芸人さん達が活躍できている背景には
「本物ではありませんよ」
という意思表示がテレビ番組や営業活動で明確に
されているということだ。
いまでは
「～のそっくりさん」
「本人公認」
といったことを明示する人もいる。
前述の「エノケソ一座」はあきらかに
「エノケン一座」になりすましている。
つまり、消費者や関係者を「騙す」ことで
利益を得ている「悪質な詐欺」なのだ。
実際過去には大物アーティスト達が悪質な芸風の
ものまね芸人さん達を訴えたこともあった。
さてさて、私の属する癒し系の世界は
まだまだ歴史が浅い。
特にイベントについては似たようなイベント名に
なりがちである。
こういう歴史が浅く、まだまだ狭くなりがちな世界
では、お互いのコンセンサス(相互理解)や明確な
棲み分けが必要である。
特にイベント名については、インターネットを駆使
すれば、それなりの規模のイベントはブログやSNSで
告知なり運営団体のサイトが見つかる時代である。
紛らわしいイベント名を付けて関係者や来場者を
混乱させることは
「災いと不幸の始まり」
である。
昭和の「エノケソ一座」みたいな
「二匹目のどじょうを狙ったやり方」
をする位なら、まずは先人の運営責任者に
「仁義」
を立てるなり、ご相談をしたほうがいい。
そうすることでお互い「共生」「相生」の道が
開けるかもしれない。
癒し系のイベントでは無いけど、過去に運営会社の
ゴタゴタがあって、ブランド自体が完全に失墜して
しまった食べ物関係のイベントがあったので
私はそうはなってほしくはない。。。
了
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