「マネーの虎」という日テレの番組が昔あった。
個性的な社長達が「虎」として志願者のプレゼンに対して
お金を出資し、志願者の希望する金額に１円でも足りなければ
不成立(ノーマネー)になるという簡単なルールのバラエティで
昭和の時代に”虎”になった社長達が、志願者をフルボッコに
したり出資を競ったり、時には社長達のバトルが勃発したりと
当時の地上波の深夜番組らしい面白みが満載の番組だった。
今思えば、当時の虎達は「圧」の強い人が多かったので
よく志願者が涙目になったり、逆切れすることもあった。
当時はまだコンプライアンスの意識が薄く、一部の社長達は
恫喝やたしなめがキツかった。
そもそも、銀行や投資会社から出資してもらえない人達が
志願者として来ていた訳だし、当然SNSやyoutubeも無かった
時代だから、志願者も”怪しい人”が結構いた。
さて、時代は「令和」になった。
ある日youtubeを見ていたら「令和の虎」というチャンネルを
見つけた。
元マネーの虎だった岩井良明社長が一念発起して
「令和版のマネーの虎」
をyoutubeで始めたのだ。
私が初めてみた回は
「なにわろうてんですか！？」
と志願者が一人の虎に食ってかかるという衝撃的な回だった。
「すげーなー、虎を恫喝する志願者って〇カなの？」
正直マネーの虎をリアルタイムで見ていた私は信じられなかった。
でもその後、このチャンネルの各動画を見ていて気がついた。
「虎達がやさしい」
「恫喝する人いない」
「条件付ALLって優しすぎないか？」
とにかく「令和の虎」は見ていてイラついたり気分の悪くなる
虎はいない。時々「ん？どうよ。」って思う虎の人もいるけど
みな「いい人」なのだ。
昭和のエキセントリックなワンマンオーナー社長達に比べたら
カリスマ性はないかもしれない。
駄菓子菓子。。。
そういう”昭和のレガシー”な人達がもう社長でいられない時代に
なっているのだという事を、令和の虎を見ていると改めて思う。
主宰の岩井社長も「昭和の人」だし、怒ると名古屋弁で恫喝する
姿はマネーの虎の頃と変わらないが、この社長の私が好きな所は
「嘘がないこと」
なのだ。
実際このチャンネルでALLになる志願者は、不器用だけども
「嘘がない人」が多いし、例え秀逸なプレゼンをしても「嘘」を
見抜かれた志願者は、虎達に変わって主宰が一喝する。
でもね、人に渇をいれるということは、そこに
「愛」
がないと、ただの罵倒になるのだよ。
折しもチャンネルが解説されて2年目に世の中は
「コロナ禍」
になり、元々虎だった飲食店の社長が
「志願者」
になって登場するという回があったのだけど、これはもう
マネーの虎の時代では考えられなかった最高の展開となり
「この為にこのチャンネルはあったのではないか？」
と思う位感動した。
今の世の中、経営者になる人は「銭ゲバ」や「快楽」だけでは
無理だと思う。(そんな輩は昭和で終わっていると思うけど)
「金も出すけど口も出す」
って昔は嫌なイメージがあったけど、令和の虎の社長達には
「いっぱい口だしてほしい」
って思う位魅力的な社長がおおいよ＾＾
興味があったら是非観てみてね。
了
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