「心が弱い人がうつ病になるんだ」
今から15年位前のmixiで元知り合いが呟いていた言葉。
今こんなことTwitterとかで呟いたら袋だたきだろう。
駄菓子菓子。。。
私が関わっていた天然石関係のコミュニティでは
平気でそういった
「心ない言葉」
をリアルでもネット上でも直接ぶち込んで来る人がいた。
今でこそ「うつ病」は脳の病気であることが知られるように
なって来たが、昔は昭和一桁生まれの人達が筆頭の
「脳筋族」※気合い根性論が大好きな”脳みそ筋肉”な方々
が今では考えられないくらいのバッシングをしまくった。
以前にも書いたが、私も子供の頃から色々あった人なので
20代の頃は外回りの途中で寄った喫茶店で意識失いそうに
なったり、出張先で仕事のミスから上司に
「みんなお前が悪いんだ！」
と責任を押しつけられ、体の震えが止まらず一睡も
ホテルで寝られなかったこととかはあった。
駄菓子菓子。。。
最近一番危なかったのは、我が家の三毛猫の埜愛(ノア)が
歯周病で歯石取りをする為に半日入院した時だった。
当時の家から歩いて30分弱の所にあった動物病院に埜愛を
運び、帰宅して昼下がりの寝室に入った瞬間、それは
起きた。。。
まさに「腰が抜けた」状態で私はベッドにへたり込んだ。
昼下がりにしては部屋に「色がない」と思った瞬間
強烈な喪失感に見舞われてしまい、力が出なくなってしまった。
平たく言うと
「生きるということをやめたくなる寸前までいった」
のだ。
そういう時って、感情や意識がどんどんと閉塞していく
感覚になる。
そこに悲しさや悔しさなんてない。あるのは空虚感や喪失感
であり
「もう埋められないんだな。。。」
と考えるのが精一杯なのだ。
「心の蟻地獄」は突然やってくるし、脳筋族はそういう時に
脆いかもしれない。私はそういう時には
「とにかく寝る」
ことにするのだ。
。。。
夜になって埜愛は退院した。
病院に歩いて行く時には、猛烈な恐怖感が全身に被さっていた。
真っ直ぐな道なのに、なぜかヨレヨレしながら歩いている私。
麻酔で眠っている埜愛を見て、やっと私自身が正気にもどった。
家に戻り、麻酔から覚めた埜愛が痛みから口を前足で
引っ掻き始めたので、いやがる埜愛を諭しながらカラーを付けた。
私は言葉なんて通じないことは百も承知で埜愛に何度も詫びた。
埜愛は慣れないカラーを外そうと何度も後ずさりしていた。
そんな埜愛を見ながら私は気がついた。
「あ、部屋に色がある」
心が弱くない人なんていないんだよ。
鉄は固いが、ダメになったら曲がるより折れる。
人間の心は踏ん張れる人こそ、いずれ
「壊れる」
のだよ明智君。。。
私は戻ることがなんとかできた。
かなり濃厚な”こやし”だけど。
いずれ「ペットロス」も経験するだろう。
考えただけで冷や汗が出てくるが、それは
「伝えていく人間の性」
として私は生きて行く。
もう一度言う。
心が弱くない人はいない。
埜愛「オマエ、またアタシのことをネタにしやがったニャ」
いつもありがとうございます(￣ー+￣)
埜愛「ま、ツケにしといてあげるニャ。。。高いぜ(＝￣∇￣+＝) 」
怖いよ。。。
了
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