「京都まで新幹線出ているぞ!早く行け!」
電話で情報を聞いた上司が私を含めた部下達に
せき立てるように叫んだ!
JRへの問い合わせ電話は、NTTではなく当時の
鉄道電話である日本テレコムのローミングになっていた。
今思えば、この方式がとられるのも
「緊急事態」
だったからなのだろう。。。
27年前の今日、私はやっと動いた東海道新幹線に乗り
同僚達と「仕事」をしに関西に向かっていた。
当時の事は過去日記に書いてあるので詳細は割愛する。
改めて私が今回思った事は
「なぜあの時『なんとか現地に行かないと!』って思ったのか?」
ということである。
冷静に考えれば、平常時の仕事なんて震災があったら
出来る訳がない。
駄菓子菓子。。。
私を含め、当時の同僚達は一部の社員は
「俺たちを〇す気か!」
と憤っていたが、メーカーから天下った部長がメーカーと
協議し、結果的に
「とにかく現地に行け!」
というジャッジになった時には、サラリーマンの性の如く
みな一同に
「どうやったら”震源地近く”まで行けるか?」
を探し、結局終発の新幹線に乗っていたのだ。
勿論納期は待ったなしだったし、売り上げも高いプロジェクト
だった。上司も経営陣も色んな意味で逼迫した上での
「最悪の判断」だったのだろう。
そんな会社の「間違った判断」に抵抗する力は私も同僚達も
無かった。
なぜなら、ブラック労働にみなメンタルが「麻痺」していた
からだ。それぐらい当時の仕事は狂っていたし、給料も
安かった。
今の時代に同じ判断をしたら、おそらく私の勤めていた
会社は終わっていたかもしれない。
当時はインターネットも「パワハラ」なんて言葉も概念も
なかったからね。。。
たまたまあの時は大きな余震が無かったから事なきを得たけど
もし作業員が亡くなっていたら、当時の会社はどんなもみ消しを
したのかと思うとゾッとする。
当時私は”とある事情”で会社を辞めることが出来なかったのだが
「人の命よりも売り上げと体裁を優先した組織」
に恐怖を感じ、時間はかかったがなんとか辞めることが出来た。
「会社の為に〇んでくれ」
という組織にあなたはいられますか?
了
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